転職エージェントとの面談が決まったものの、「職歴をうまく説明できるだろうか」「希望がまだまとまっていない」と不安になることはありませんか。

初回面談では、現在の仕事、転職のきっかけ、希望条件、時期と応募状況、未決定のこと・相談したいことの5つを伝えます。全部の答えを決めてから話す必要はありません。分からないことも相談の材料にできます。

この記事は、40代の転職準備4ステップの「求人との接点を確かめる」段階を深掘りし、初回面談の話し方と、その後に進める作業を整理するページです。

先に結論
  • 面談前は、今日相談したいことを一つ決める。
  • 経験・希望・未決定のことを、短いメモで伝える。
  • 面談の最後に、誰が何をいつまでに進めるか確認する。
Contents
  1. 転職エージェントとの初回面談では、この5つを伝える
  2. 面談前に用意する「初回面談の相談メモ」
  3. うまく話せないときの伝え方|状況別の例
  4. 40代の初回面談で確認したい質問5つ
  5. 面談後は「分かったこと・未確認のこと・次の行動」を残す
  6. 初回面談でよくある疑問
  7. まとめ|まず「今日相談したいこと」を一つ書いてみよう
  8. 参考にした公式情報

転職エージェントとの初回面談では、この5つを伝える

初回面談は、キャリアアドバイザーと経験や希望を共有し、転職活動の方向を相談する場です。応募先企業が採否を判断する面接とは目的が異なります。ただし、経歴や希望は求人紹介の判断材料になるため、事実を正確に伝えましょう。

リクルートエージェントの面談案内では、経歴や希望条件に加え、迷い・不安についても相談することを勧めています。話す順番は担当者の進め方に合わせ、次の材料を用意しておくと確認しやすくなります。

1.現在の仕事|担当してきた業務

会社名や役職に加えて、実際に担当した仕事を伝えます。40代でも、全員が管理職や指導役を経験しているわけではありません。現場作業、顧客対応、事務処理など、自分が担当した範囲を具体的に示してください。

職歴が長い場合は、まず現在または直近の仕事を説明し、希望する職種に関係する経験を補足します。数字を覚えていない実績は埋めず、確認できる業務・期間・役割で話しましょう。

2.転職のきっかけ

「今の仕事で困っていること」と「次の仕事で変えたいこと」をセットで伝えます。面談で相談する背景と、企業の面接で説明する回答は、そのまま同じ文章にする必要はありません。

例えば「勤務時間が不規則で、今後の働き方を見直したい。次は勤務予定が分かりやすい仕事を探したい」という伝え方です。これは一般的な表現例です。退職理由の回答を整える方法は、退職理由を面接で伝える記事で詳しく扱っています。

3.希望条件|変えたいこと・守りたいこと

年収、勤務地、通勤、勤務時間、仕事内容などの希望を、「必須」「できれば希望」「相談できる」に分けます。給与は現在の年収と希望年収を区別し、手当や賞与を含むかも確かめて伝えましょう。

条件の数を先に減らすより、なぜ必要なのかを説明することが大切です。「通勤は片道○分以内にしたい」「夜勤の有無を確認したい」のように、求人と比べられる形へ変えます。現在の待遇をそのまま引き継ぎたいのか、仕事内容や勤務時間と合わせて見直したいのかも、分けて伝えてください。

4.時期と応募状況

在職中か退職済みか、いつ頃の入社を考えているか、すでに応募している求人があるかを共有します。入社時期が未定なら、決めるために確認したいことを伝えて構いません。

別のエージェントや直接応募で選考中の企業がある場合は、その状況も伝えます。同じ求人への重複応募を避ける管理方法は、直接応募・求人サイトなどの使い分けと応募管理で確認できます。

5.未決定のこと・相談したいこと

「この経験を生かせる職種が分からない」「希望年収が現実的か確かめたい」など、困っている点を一つ選びます。職種が決まっていなくても、続けたい作業や避けたい働き方が分かれば、相談の手がかりになります。

最初に「今日は職種の候補を相談したいです」と伝えると、話の目的を共有できます。求人紹介が可能か、どこまで支援を受けられるかは、サービスと自分の条件に応じて確認してください。

面談前に用意する「初回面談の相談メモ」

履歴書や職務経歴書は経歴を伝える書類です。ここで作るメモは、面談中に聞きたいことを忘れないための手元用です。スマートフォンのメモへコピーし、分かる欄だけ埋めてみてください。提出が必要な書類と送付方法は、各社から届く案内に従います。

初回面談の相談メモ。現在の仕事、転職のきっかけ、希望条件、時期と応募状況、未決定のこと・相談したいことの5項目。
経歴書とは別に、今日の相談に必要な要点を手元へまとめます。

本文と同じ順番で書く5項目

1.現在の仕事
現在・直近の仕事と担当業務:____
説明に迷っている経験:____

2.転職のきっかけ
今困っていること:____
働き方を見直したい理由:____

3.希望条件
必須:____
できれば希望:____
相談できる:____

4.時期と応募状況
在職中・退職済み/希望する入社時期:____
応募中の企業・職種・窓口・選考段階:____

5.未決定のこと・相談したいこと
まだ決められないこと:____
担当者に確認したい質問:____

書き終えたら、5番の「相談したいこと」から、今日いちばん確かめたい質問に印を付けます。5項目は担当者へ共有する材料、印を付けた質問は面談の目的です。すべての職歴を暗記して話すためではなく、この質問を確かめるために使いましょう。

うまく話せないときの伝え方|状況別の例

以下は、相談を始めるための表現例です。筆者が当時話した言葉ではありません。自分の事実に合わせて、仕事内容や条件を書き換えて使ってください。

「自分の強みが分からない」とき

「これまで○○と△△を担当してきました。どの経験を応募先へ伝えるとよいか分からないので、紹介候補の仕事と照らして相談したいです。」

「強みがありません」で終えず、実際に担当した作業を一つ添えます。担当者の助言は、その時点の候補や応募条件に基づく判断として受け取りましょう。

「希望する仕事が決まっていない」とき

「職種はまだ決まっていません。今の仕事の○○は続けたい一方、△△は変えたいです。経験を生かせる候補と、新しく学ぶ必要があることを知りたいです。」

相談後は職種名だけでなく、具体的な担当業務を確認します。自分にできる作業と、入社後に教わる作業を分けると、経験との接点が見えやすくなります。

「退職理由をどう説明すればよいか迷う」とき

「退職を考えた背景は○○です。企業へどう説明すればよいか迷っています。事実を変えずに、次に求める働き方とつなげて整理したいです。」

話しにくい事情は、相談に必要な範囲から伝えます。詳細まで話せない場合はその旨を添え、企業へ共有する内容についても担当者と確認してください。

「希望条件をどこまで変えてよいか分からない」とき

「第一希望は○○です。紹介が難しい場合、経験・勤務地・年収のどの条件が影響しているか、分かる範囲で教えてください。守りたい△△を残して、ほかの候補も考えたいです。」

2020年、リクルートエージェントの担当者との約1時間の電話面談で、話を総合して、IT系への転職は自分にはなかなか難しそうだと判断しました。担当者から直接「年齢的に難しい」と言われたわけではありません。それでも最初は、第一希望のIT系で話を進めてもらいました。

難しいと知ることと、すぐ希望を変えることは別です。今の私なら、第一希望に向けた準備と、別の候補を見る基準を確認しておきます。これは現在の振り返りで、当時この質問をしたという意味ではありません。

自分の希望を残すなら、「その希望でどこまで進めるか」「難しい場合は何を確認して見直すか」を担当者と共有しておく。その方が、助言を受けた後の行動を選びやすいと考えます。

40代の初回面談で確認したい質問5つ

ここでは、応募先企業へ聞く質問ではなく、経験・希望と求人の接点、受けたい支援をエージェントへ確認します。まだ答えを得ていない質問から選び、面談中にメモしてください。

1.この経歴のどの経験が、紹介候補の仕事とつながりますか?

職種名だけで納得せず、候補の業務と経験を結び付けて聞きます。「管理経験があるから」なら、何を管理する仕事なのか、実際に担当してきた範囲と合うのかを確認しましょう。

2.希望する仕事に向けて、追加で準備すべきことは何ですか?

足りないのが経験、資格、書類の説明のどれなのかを分けて聞きます。「資格を取りましょう」という助言なら、対象の求人で必要なのか、応募前の取得が必須かも確認します。

3.希望条件のうち、候補を絞っている条件はどれですか?

勤務地を変える、年収を見直すなどの提案には、どの条件を変えると候補がどう変わるのかを尋ねます。譲れない条件は残し、生活への影響も考えて判断してください。

4.書類のどこを、どの応募先に合わせて直すとよいですか?

「自己PRを直す」だけでなく、対象の求人と、修正する段落を確認します。添削を依頼できるか、提出方法、確認してもらえる時期も共有すると、自分の作業を進めやすくなります。

5.次は誰が、何を、いつまでに進めますか?

自分は書類を更新するのか、担当者が候補を確認するのか、次の連絡はいつかを整理します。日付が決められない場合は、進捗をどの方法で確認すればよいか聞いておきましょう。

面談中に使う質問チェック

画面を保存し、回答を確認できた項目にチェックを入れて使ってください。

□ 経験と候補の仕事の接点
□ 第一希望へ進むための準備
□ 候補を絞っている条件
□ 書類の修正箇所と対象求人
□ 自分・担当者の次の作業と時期

入社後の教育、勤務条件、仕事の進め方を応募先へ聞く具体例は、企業面接で使える逆質問12例で別に整理しています。

面談後は「分かったこと・未確認のこと・次の行動」を残す

面談が終わったら、相談メモに担当者の回答を加えます。紹介候補があっても、説明された内容と、まだ確かめていないことを分けてください。分からない点は、次の確認事項として残します。

面談後の記録を分かったこと・未確認のこと・次の行動に分け、自分と担当者の作業と期限を確認する図解。
面談後は、助言を次の作業へつなげます。

面談後に追加する3行

分かったこと:経験についての助言・候補を提案した理由
____________

未確認のこと:回答待ちの条件・追加で聞くこと
____________

次の行動:誰が/何を/いつまでに
自分:____
担当者:____
次の連絡予定・方法:____

例えば、自分は○日までに担当業務の説明を直し、担当者は修正版を確認する、という形です。連絡予定を過ぎても案内がない場合の確認手順は、面談後に求人紹介や連絡がないときの対処法へ進んでください。

初回面談でよくある疑問

転職するか決めていなくても相談できますか?

情報収集の段階で相談できるサービスもあります。申込み時や日程調整で「転職するかも含めて検討中」と伝え、受けられる支援を確認しましょう。dodaのキャリアカウンセリング案内では、転職を迷っている人や、やりたいことが分からない人の相談も案内しています。

職務経歴書が未完成の場合はどうすればよいですか?

提出を求められている場合は、未完成であることを連絡し、現段階の書類で面談できるか確認します。完成まで連絡を止めるより、在籍期間や担当業務など分かる部分をまとめ、困っている箇所を伝えましょう。準備・送付の方法は各社の案内に従ってください。

職歴が長く、経験をどこまで話すか迷います

40代で複数の仕事を経験している場合は、最初に職歴の全体像を短く示し、現在・直近の仕事、希望職種に関係する過去の仕事の順に説明してみましょう。書類には職歴を正確に記載し、口頭ではどこを詳しく話すか担当者と確認します。「職歴が長いので、希望する仕事に関係する部分から説明してよいですか」と聞く方法もあります。

企業に提出する書類のまとめ方は、職務経歴書の経験整理と自己PRで詳しく扱っています。この面談では、応募先に伝える経験を選ぶための相談に使ってください。

現在の年収と希望年収は、どう伝えればよいですか?

現在の年収は、対象の年と、賞与・残業代・手当を含むかを確かめて伝えます。すぐ確認できない数字は概算と伝え、後で確かめましょう。希望年収は、希望額と最低限必要な額を分け、勤務時間や担当業務など、どの条件なら見直せるかも添えます。住宅費や家族の生活など、守りたい条件がある方は、その理由を伝えると優先順位を共有しやすくなります。

収入と生活の条件を並べる考え方は、転職で譲れない条件の決め方で整理しています。現在の年収と同じ条件の求人を紹介してもらえる、という保証とは分けて考えてください。

管理職経験がある前提で聞かれたら、どう答えますか?

年齢や役職名に合わせて、経験を広く見せる必要はありません。例えば「新人への作業説明は担当しましたが、人事評価や採用の決裁は担当していません」のように、実際に担った範囲と未経験の範囲を分けます。これは一般的な表現例で、筆者の経歴とは別です。次に管理職を希望するのか、専門業務や現場の仕事を続けたいのかも伝え、紹介候補で求められる役割を確認しましょう。

電話・オンライン面談では何を準備しますか?

日時、予定時間、電話をかける側、接続方法を案内で確認します。落ち着いて話せる場所、手元の書類と相談メモ、充電・通信環境を用意しましょう。オンラインの場合はカメラやマイクの動作も確かめます。私自身が2020年の退職後に行ったのは、上で紹介したリクルートエージェントの担当者との同じ約1時間の電話面談です。強み・弱みの整理や職務経歴書の見直しの手がかりにもなりました。詳しい当時の経緯は、40代後半の転職活動体験談にまとめています。

希望と違う求人を紹介されたら、どう伝えますか?

「勤務地は合いますが、担当業務が希望と違います」のように、合う点と違う点を分けます。そのうえで提案理由を聞き、自分が伝えた条件に認識のずれがないか確認してください。納得できないまま応募を決める必要はありません。

まとめ|まず「今日相談したいこと」を一つ書いてみよう

初回面談では、経験と希望を正確に共有し、分からないことを相談します。話をきれいに仕上げることより、何を確かめたいかを伝え、回答を次の行動へつなげることを意識してみてください。

今日取り組むなら、「初回面談の相談メモ」の5番に、今日相談したいことを一つ書いてみましょう。第一希望へ進むための準備を聞くのか、経験を生かせる候補を聞くのか。それを決めるだけでも、面談の目的が見えます。

まだ相談先が決まっていない方は、業界・目的別の転職サービス比較で、自分が受けたい支援に合う入口を確認できます。このページは面談の使い方、比較記事は相談先の選び方を扱っています。

参考にした公式情報

確認日:2026年10月13日。面談形式や提出物は、申込み先の最新案内を確認してください。